永遠の0 [映画]
25日(土)に映画「永遠の0」を観に行った。観客の年齢層は総じて高かったが、若者や子供も散見された。
映画版は小説の内容をある程度圧縮したものであったが、伝えるべき点は省かずに、寧ろ端的に表現することで分かりやすい作品に仕上がっていた。
とりわけ、終盤、主人公の祖父賢一郎が主人公に、このような悲劇は特別なことではなく、その時代を生きた人々は皆抱えながら生きてきたということを説く場面は、私のように戦争を知らない世代には、かなりの凄みを持って迫ってきた。
また、映画の最後に、特攻に向かう宮部機が、最期の時を迎える間際に現代の我が国の上空に現れる場面は、非常にシンボリックで趣き深かった。宮部久蔵に象徴される数多の日本兵の方々は何のために己が命を賭けたのか。そして、彼らの犠牲の後で、この国を受け継いだ私たちに出来ることは何なのか・・・。
上映中は、館内から嗚咽が漏れるほどで、とても涙なくして観ることのできない作品であるが、時間が経って冷静になってからの方が、寧ろ、考えさせられることの多い作品であると感じる。きっと、この作品は、現代を生きる日本人が、その存在すら忘れそうになっていた本来背負わねばならない十字架を眼前に突きつけているに他ならないのである。
映画版は小説の内容をある程度圧縮したものであったが、伝えるべき点は省かずに、寧ろ端的に表現することで分かりやすい作品に仕上がっていた。
とりわけ、終盤、主人公の祖父賢一郎が主人公に、このような悲劇は特別なことではなく、その時代を生きた人々は皆抱えながら生きてきたということを説く場面は、私のように戦争を知らない世代には、かなりの凄みを持って迫ってきた。
また、映画の最後に、特攻に向かう宮部機が、最期の時を迎える間際に現代の我が国の上空に現れる場面は、非常にシンボリックで趣き深かった。宮部久蔵に象徴される数多の日本兵の方々は何のために己が命を賭けたのか。そして、彼らの犠牲の後で、この国を受け継いだ私たちに出来ることは何なのか・・・。
上映中は、館内から嗚咽が漏れるほどで、とても涙なくして観ることのできない作品であるが、時間が経って冷静になってからの方が、寧ろ、考えさせられることの多い作品であると感じる。きっと、この作品は、現代を生きる日本人が、その存在すら忘れそうになっていた本来背負わねばならない十字架を眼前に突きつけているに他ならないのである。
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