オペラ「トスカ」と「オペラ座の怪人」 [オペラ座の怪人]
プッチーニの有名なオペラに「トスカ」という作品がある。先日の休みにこの作品のDVDを鑑賞した。
激情型とも言い得るストーリー展開には、合間合間に心理戦も散りばめられており、観ていて退屈することはなかった。しかし、「オペラ座の怪人」フリークの私にとっては、とりわけ、第二幕前半のトスカとスカルピア男爵の心理的攻防戦が興味深かった。ここで、スカルピア男爵は、トスカの恋人カヴァラドッシの命を救う代わりにトスカに一晩を共にするよう強要する。即ち、「オペラ座の怪人」第二幕終盤の怪人とクリスティーヌとラウルの三役が織り成す構図に酷似している。また、蛇足ながら、ヒロインの職業がソプラノ歌手という点も「オペラ座の怪人」と「トスカ」の共通点だ。
「オペラ座の怪人」は、あらゆる名作オペラのエッセンスを凝縮したミュージカルと言われており、「トスカ」もその下敷きの一つだったということなのだろう。
ただし、幾ら行いが酷似しているとは言っても、トスカの肉体にしか関心がなかったスカルピア男爵と比較すると、真にクリスティーヌの愛を求めた怪人を愛おしくさえ感じるのは、Phantom(怪人)をブログのURLに冠する者の身贔屓だろうか。
激情型とも言い得るストーリー展開には、合間合間に心理戦も散りばめられており、観ていて退屈することはなかった。しかし、「オペラ座の怪人」フリークの私にとっては、とりわけ、第二幕前半のトスカとスカルピア男爵の心理的攻防戦が興味深かった。ここで、スカルピア男爵は、トスカの恋人カヴァラドッシの命を救う代わりにトスカに一晩を共にするよう強要する。即ち、「オペラ座の怪人」第二幕終盤の怪人とクリスティーヌとラウルの三役が織り成す構図に酷似している。また、蛇足ながら、ヒロインの職業がソプラノ歌手という点も「オペラ座の怪人」と「トスカ」の共通点だ。
「オペラ座の怪人」は、あらゆる名作オペラのエッセンスを凝縮したミュージカルと言われており、「トスカ」もその下敷きの一つだったということなのだろう。
ただし、幾ら行いが酷似しているとは言っても、トスカの肉体にしか関心がなかったスカルピア男爵と比較すると、真にクリスティーヌの愛を求めた怪人を愛おしくさえ感じるのは、Phantom(怪人)をブログのURLに冠する者の身贔屓だろうか。
魅惑のオペラ 12 トスカ プッチーニ (小学館DVD BOOK)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
コメント 0